今日は『イベントグッズ★スマイル館』の店長としてではなく、『イベント会社 ピー・スマイル』の一人として、久しぶりの現場作業に行ってきました。
ピー・スマイルが得意とする『セレモニーイベント』、その中でも知識がないと難しい「除幕式典」の現場です。
除幕対象は『東池袋自動車事故慰霊碑』
1年3ヶ月前に起きた、東池袋自動車暴走死傷事故を受け、現場近くの区立公園に慰霊碑が設けられたのです。
除幕式典は無事成功しました。
式典の詳細を詳しく見たい方は、社長のブログをご覧ください。
当時の事故で亡くなられた母子は私の妻子と同年齢、ご遺族のご主人は私と同年齢です。
当時のニュースを見るたびに、「もし自分が同じ立場だったら」と何度も自分に置き換えて、何度考えても、「耐えられない」「生きていく希望を見出すことができない」と、考えるだけで絶望を感じました。
式典の挨拶でご遺族であるご主人が語られた、
『事故から約1カ月間、何も手に着かない状態でほぼ毎日この公園に通い、元々慰霊碑の場所にあったベンチに座り、献花に訪れる人に目を向けながら、「この先どうやって生きていこう」「どうやったら事故は減らせるのだろう」と思いを巡らせ続けた。この慰霊碑を見た人が、安心、安全で交通事故のない、優しい社会にするという思いを持ってもらえる場所になることを願います』
ご主人の言葉を聞いて、「ご遺族の気持ちを察したり」「亡くなられた方を哀れんだり」「加害者への怒りを感じたり」感じることは人それぞれだと思います。
私自身、家庭環境が似ていることもあり、気持ちを整理しきれない部分がたくさんありますが、何よりも自分や身近な人物が加害者にも被害者にもならないよう、できることを探していきたいと感じました。
より多くの方が慰霊碑を見ることにより、こうした思いを抱くこと。
それを広めることで更に多くの方に思いが届くことが、この慰霊碑が作られた大きな理由であり続ければいいなと思います。
また、同じ立場ではありませんが、もしも私がご遺族と同じ立場であったのなら、「その日まで懸命に生き続けた家族を忘れてほしくない」「生きていたことを思い出してほしい」と考えると思います。
少しでも多くの方が、亡くなられた被害者の方を思い出して忘れないでいることで、
少しでも、亡くなられた被害者の方・ご遺族の救いになることを心から願います。
※慰霊碑は、2メートル四方の台座の上に数字のゼロをモチーフに事故根絶を願う球体が乗ったデザインで、雨が降ると球体にある窪みの上を雨が涙のように伝わって流れ落ちていくように造られています。事故のない未来へのつぼみを表現されているそうです。碑文には「交通事故ゼロの未来へ向かう希望の芽としたい」などと刻まれています。
慰霊碑はこちらに設置されています。より多くの方の目に留まりますように。
